店舗お知らせ
- 池袋
- 2026/07/13
妊活でよく聞く「AMH」と「AFC」の違い、説明できますか?【三谷店長の妊活の教科書 #4】
漢方相談をしていると、
「AMHは低いけどAFCは普通でした」
「先生から卵胞が少ないと言われました」
そんな相談を受けることがあります。
AMHもAFCも、どちらも「卵巣の状態」を見る検査ですが、実は役割が少し違います。この違いを知っているだけで、検査結果への不安が少し和らぐかもしれません。
AMHは血液検査で調べるホルモンで、「卵巣にどれくらい卵子の在庫が残っているか」を推測する指標です。一方、AFCは超音波検査で実際に見えている小さな卵胞の数を数える検査です。つまり、AMHは「在庫の目安」、AFCは「今月スタートラインに立っている選手の数」と考えるとイメージしやすいでしょう。
この2つは似た情報を示しますが、必ずしも一致するわけではありません。
例えば、AMHが少し低くてもAFCが保たれている方もいますし、逆にAMHが高くても排卵しにくい多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合もあります。
だからこそ、不妊治療ではAMHだけを見て治療方針を決めることはありません。年齢やホルモン値、採卵できた卵子の数、受精率、胚盤胞まで育った割合など、さまざまな情報を組み合わせて判断します。
漢方相談でも同じです。
「AMHが低いからもう妊娠できませんか?」
と聞かれることがありますが、その答えは「数字だけでは分かりません」です。
むしろ大切なのは、その方がどの段階でつまずいているのかを見極めることです。
採卵できないのか、受精しないのか、胚盤胞まで育たないのか、着床しないのか。
課題が違えば、サポートの方法も変わります。
検査は「合格・不合格」を決めるものではありません。
現在地を知り、次の一歩を考えるための地図です。
数字だけに一喜一憂するのではなく、その数字が何を意味しているのかを正しく理解することが、妊活では何より大切なのだと思います。
中医漢方ではAFCをどう考えるのか?
では、中医漢方ではAFC(胞状卵胞数)をどのように考えるのでしょうか。
もちろん、中医漢方にはAFCという検査項目はありません。しかし、AFCが少ない方には共通する体質が見られることがあります。
例えば、
* 月経量が年々減ってきた
* 経血の色が薄い
* 腰がだるい
* 冷えやすい
* 疲れが抜けにくい
* 採卵を繰り返して体力が落ちてきた
このような方では、「腎精不足」や「血虚」を背景に持つことが少なくありません。
中医漢方では、卵子そのものを増やすという考え方ではなく、卵胞が育ちやすい環境を整えることを重視します。
十分な気血を巡らせ、胃腸の働きを整え、睡眠やストレスにも目を向けながら、卵巣が本来持っている力を発揮しやすい状態へ導いていくことが、中医漢方による体づくりの目的です。
一方で、AFCが非常に多い方では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が背景にあることもあります。
この場合は、月経周期が長い、体重が増えやすい、ニキビができやすいなどの特徴を伴うことも多く、中医漢方では「痰湿」や「気滞」「瘀血」といった病態が重なっているケースをよく経験します。
現代医学ではAFCという「数字」を見ますが、中医漢方ではその数字だけではなく、その方の体質や生活習慣、睡眠、食事、冷え、ストレスまで含めて評価します。
同じAFCが5個でも、元気に仕事をこなし胃腸も丈夫な方と、疲労感が強く睡眠も浅い方では、中医漢方の治療方針は大きく変わります。
検査結果を見ることはもちろん大切です。しかし、その数字の背景にある「その人自身の体」を診ることこそ、中医漢方の大きな役割だと私は考えています。
- 池袋
- 2026/07/11
FSHが高いと言われたら…それは妊娠できないという意味?【三谷店長の妊活の教科書 #3】
「FSHが高めですね。」
不妊治療を始めるとこのように言われることがあります。
相談室でも、
「FSHが高いと妊娠できないのでしょうか?」
「卵巣機能が低下していると言われてとても不安です。」
というご相談を受けることがあります。
ですが、最初にお伝えしたいことがあります。
FSHが高いだけで、妊娠できる・できないが決まるわけではありません。
FSHは卵巣を応援するホルモン
FSH(卵胞刺激ホルモン)は、脳の下垂体から分泌され、卵巣へ「卵胞を育ててください」と指令を出すホルモンです。
私はよく、
「FSHは卵巣の応援団長のような存在です。」
とお話ししています。
若く元気な卵巣であれば、少しの応援でも十分に反応します。
しかし、年齢とともに卵巣の反応が弱くなると、脳は「もっと頑張って!」と、より多くのFSHを分泌するようになります。
つまりFSHが高いということは、
脳が一生懸命卵巣を応援している状態
とも考えられます。
だからといって、「FSHが高い=妊娠できない」という意味ではありません。
実際の不妊治療では、FSHだけではなく、
* 年齢
* AMH
* 超音波で見た卵胞の数(AFC)
* 採卵で何個採れたか
* 胚盤胞まで育ったか
などを総合的に見て治療方針を決めます。
一つの数字だけで判断することはありません。
中医漢方では「なぜFSHが高くなっているのか」を考える
ここからは中医漢方の視点です。
現代医学では、FSHは卵巣の反応性を知るための大切な検査です。
一方、中医漢方ではFSHという数字そのものを治療するのではなく、「なぜ卵巣が反応しにくくなっているのか」という背景を考えます。
例えば、
「最近、月経量が減ってきた。」
「以前より周期が短くなった。」
「腰がだるい。」
「疲れやすい。」
「手足が冷えやすい。」
「夜中に目が覚めることが多い。」
こうした症状があれば、中医漢方では「腎精不足」や「血虚」が関係している可能性を考えます。
また、
* ストレスが強い
* 月経前にイライラしやすい
* 胸が張る
という方では「肝鬱」、
月経痛が強く、
* 経血に血の塊が多い
* 刺すような痛みがある
という方では「瘀血」が関係していることも少なくありません。
つまり、同じFSH高値でもその背景にある体質は一人ひとり異なるのです。
現代医学と中医漢方、どちらも大切。
私は相談室で、検査結果だけを見て漢方薬を選ぶことはありません。
反対に、体質だけを見て検査結果を無視することもありません。
FSHやAMH、超音波検査、採卵結果などの現代医学的な情報を確認したうえで、
月経の状態、睡眠、食事、冷え、ストレス、舌や脈など、中医漢方の視点から体全体を評価します。
その両方を組み合わせることで、「今、妊娠への一番の課題は何か」を一緒に整理し、その方に合った体づくりをご提案しています。
数字に振り回されないことが大切です。
FSHはとても大切な検査数値です。
しかし、それは妊娠できる・できないを決める数字ではありません。
大切なのはその数字がなぜ出ているのかを理解し、今の自分の体の状態を正しく知ることです。
現代医学の検査結果と中医漢方による体質の見立て。
その両方の視点から体を見つめることで、一人ひとりに合った妊活への道筋が見えてくると私は考えています。
- 池袋
- 2026/07/11
AMHが低いと妊娠できない?よくある誤解を解説します【三谷店長の妊活の教科書 #2】
不妊治療を始めると、多くの方が最初に気になる検査の一つが「AMH」です。
「AMHが0.8でした。」
「年齢の割に低いと言われました。」
「もう妊娠は難しいのでしょうか……。」
相談室でも、このようなご相談をよくいただきます。
でも、まずお伝えしたいことがあります。
AMHが低いからといって、妊娠できないという意味ではありません。
AMHは、「卵巣にどれくらい卵子が残っていそうか」を推測するための指標です。
よく「卵子の在庫」と例えられますが、これは採卵でどのくらい卵子が採れそうかを予測する目安であり、妊娠できるかどうかを決める検査ではありません。
では、妊娠に大きく関わるものは何でしょうか。
それは、卵子の質です。
卵子の質はAMHでは分からず、年齢の影響を大きく受けることが知られています。
そのため、同じAMHが1.0 ng/mLでも、30代前半の方と40代前半の方では、治療の考え方が異なることがあります。
また、AMHだけを見て判断することもありません。
実際の不妊治療では、
・年齢
・超音波で確認する卵胞の数
・ホルモン検査
・採卵で何個の卵子が採れたか
など、さまざまな情報を組み合わせて治療方針を決めていきます。
漢方相談でも同じです。
AMHの数値だけを見て、「もう遅いですね」とお話しすることはありません。
私はまず、検査結果全体を確認し、睡眠や食事、冷え、ストレス、月経の状態なども含めて、「今ある卵胞が育ちやすい体の環境を整えるにはどうしたらよいか」を一緒に考えていきます。
AMHは、とても大切な検査です。
しかし、それは「妊娠できる・できない」を決める数字ではなく、今後の治療方針を考えるためのヒントの一つです。
もしAMHの結果を見て不安になったら、その数字だけで悲観しないでください。
検査結果には、それぞれ意味があります。
大切なのは、一つの数字ではなく、全体を見て今できることを考えることです。
- 池袋
- 2026/07/11
なぜ不妊治療は最初に検査ばかりするの?【三谷店長の妊活の教科書 #1】
「早く治療を始めたいのに、病院では検査ばかり。」
不妊治療を始めた方から、よく聞く言葉です。
採血をして、超音波検査をして、卵管の検査をして、ご主人も精液検査。
「こんなに検査が必要なの?」
そう思う方も少なくありません。
でも、これにはとても大切な理由があります。
不妊治療では、「妊娠しない原因」が人によって全く違うからです。
例えば、排卵がうまくいっていないのかもしれません。
卵管が詰まっているのかもしれません。
あるいは、ご主人側に原因があることもあります。
原因が違えば、最適な治療法も変わります。
だからこそ、治療を始める前に「どこが妊娠へのボトルネックになっているのか」を調べることが大切なのです。
相談室でも、「AMHが低いので妊娠できませんよね?」というご相談を受けることがあります。
でも、AMHは「妊娠できる・できない」を判断する検査ではありません。
卵巣に残っている卵子の目安を知るための検査であり、AMHが低くても自然妊娠される方はたくさんいらっしゃいます。
逆に、AMHが良好でも、卵管が閉塞していれば自然妊娠は難しいことがあります。
つまり、一つの検査だけで妊娠の可能性を判断することはできません。
私は漢方相談でも、検査結果を一つひとつ確認しながら、「今、妊娠への一番の課題は何か」を一緒に整理することを大切にしています。
漢方は、現代医学とは違う視点で体質を整える医療です。
だからこそ、病院の検査結果と漢方的な体質の両方を組み合わせて考えることで、その方に合った提案ができると考えています。
次回は、不妊治療でよく話題になる「AMH」について解説します。
「AMHが低い=妊娠できない」ではない理由を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
- 池袋
- 2026/07/05
趙先生が担当した相談事例 ★更年期症状
ホットフラッシュや多汗など、更年期症状でお悩みだった50代女性
こんなお悩みでした
* ホットフラッシュがつらい
* 汗が急に大量に出る
* 生理が来なくなった
* 頭痛が増えた
* 眠りが浅い
* 更年期症状を自然な方法で改善したい
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ご相談時の状態
2~3年前から月経周期が乱れ始め、1年以上月経がない状態でした。
ホットフラッシュや多汗が日常生活に影響し、頭痛や視力の低下、眠りの浅さも重なっていました。
「更年期だから仕方ない」と思いながらも、少しでも楽になればと漢方相談に来られました。
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漢方ではこのように考えました
中医学では、更年期は**「腎」の働きが少しずつ変化する時期**と考えます。
この方は、体を潤し熱をコントロールする力が弱くなったことで、**「陰虚火旺(体を潤す力が不足し、余分な熱が上半身にのぼる状態)」**が起こり、ホットフラッシュや多汗、頭痛、不眠などが現れていると考えました。
そのため、体をしっかり潤しながら熱のバランスを整え、さらに気持ちの緊張を和らげることで、更年期を穏やかに過ごせる体づくりを目指しました。
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ご提案した内容
* ほてりや発汗を和らげる漢方をご提案
* 体を潤し、更年期の変化に対応しやすい体質づくり
* 睡眠や生活リズムについてもアドバイス
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経過
【約3週間後】
ホットフラッシュや多汗が軽くなり、以前より過ごしやすくなりました。
【約3か月後】
ホットフラッシュや多汗はほとんど気にならない状態になりました。
頭痛の回数も減り、睡眠も深くなって熟睡できる日が増えました。
また、ご本人からは「白髪も以前より気にならなくなった」と嬉しいご報告もいただきました。
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趙先生コメント
更年期は病気ではなく、人生の中で誰もが迎える大切な変化の時期です。
中医学では、単にホットフラッシュだけを抑えるのではなく、その背景にある「腎」や「陰血」の変化まで整えていくことを大切にしています。
体質が整ってくると、ほてりや発汗だけでなく、睡眠や頭痛、疲れやすさなども少しずつ改善していく方が多くいらっしゃいます。更年期を我慢するのではなく、快適に過ごせるようお手伝いすることが私の役目だと考えています。

