精子を元気にすることはできるの?

「精子は数よりも質が重要です」

精子を元気にすることはできるの?

精子は卵子とは違って、常に作られているといっても、精巣の働きを左右する「腎」が加齢とともに弱くなり、精子の質が低下します。ですから妊活中の男性にも「腎」を若々しく保つことをおすすめします。 とはいっても、それだけでは万全とはいえません。より効果を上げるために、日常で気をつけたいことがあります。


まずは毎日の食事ですが、暴飲暴食や不規則な食事は避けます。ビタミンC、D、E、亜鉛、カルシウムを十分摂る、バランスのいいメニューを摂るように心がけましょう。きつめのブリーフやジーンズ、長時間バイクや自転車にのるなどで、下半身を圧迫しないようにします。血液の循環が悪くなり、精子の発育を阻害する恐れがあります。


また、精巣は熱にとても弱いのです。日本人の平均体温は37度前後ですが、精巣の理想は35度。わずか2度で精子の形成は大きく変わるのです。肌に密着するブリーフだと熱がこもりやすくなります。もちろん、40℃以上の湯船に長く浸かったり、サウナ、熱を発するノートパソコンを膝の上にのせるのも精巣の機能を悪化させます。


ダメージを受けやすい精子

喫煙は血管を収縮させ血流を悪くするのでEDを引き起こす可能性がありますし、精子の数、運動量ともに減少し、奇形精子の量が増え、受精能力の低下につながります。大量のアルコールやカフェインの摂取もNGです。 過度の運動によって活性酸素で体を酸化し過ぎると、精子にダメージを与えてしまいます。精子は酸化ストレスによるダメージを受けやすいのです。


現代人はストレスにさらされた毎日を送っています。メンタルが強い人でも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることは少なくありません。そのせいでしょうか、夫婦生活の回数が少ないカップルが多いようです。妊活中なのに夫婦生活が月に1回という夫婦もいます。また、妊活男子にとって、腰痛は厳禁です。ギックリ腰や腰椎ヘルニアだけではなく、慢性の腰重感を持っている男性は早めに改善してください。中医学では「腰は腎の府」と言われ、精力や精子の質と密接な関係があります。


元気な精子が子宝の鍵イメージ

タイミング以外でも夫婦生活が持てる関係になるために、体調管理を怠らないことです。妊活中の夫婦生活は月に8〜10回は最低必要。週に2回以上の夫婦生活は基本です。できたら排卵の5日くらい前からは1日おきくらいの回数が理想です。精子は数も大切ですが、精子の質はもっと重要です。


株式会社誠心堂薬局 代表取締役
西野 裕一