精子も加齢で老化するの?

「35歳を過ぎると受精卵の細胞分裂を促す精子の力が衰えます」

精子も加齢で老化するの?

卵子の源となる原始卵胞は数が増えないため、使い切ってしまうと卵子をつくることはできません。一方、男性の精子は何歳になってもつくることができます。そのためでしょうか。不妊の原因の多くは女性側にあると以前は考えられてきました。しかし、不妊の研究が進むにつれ、不妊の原因の半数は男性側にあるし、男性も女性と同じように、加齢によって精子の質が悪くなることが明らかになりました。また、獨協大学の岡田弘教授の最新の研究では、35歳を過ぎると受精卵の細胞分裂を促す精子の妊孕力(妊娠できる力)が衰えていく人たちが存在することが発表されたのです。


中医学では「女性は7の倍数、男性は8の倍数」で体が変化し、女性は21歳から28歳、男性は24歳から32歳がもっとも精巣機能が強いと言われていますから、「35歳を過ぎると」という研究発表の年齢もうなずけます。実際、日本生殖医学会によると、30歳代の精子と 50歳代の精子を比較したところ、精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると報告されています。

精子を育てる環境はストレスフル

また、男性でも35歳を過ぎると生殖補助医療による出産率が低下する、男性の加齢の影響で自然流産の確率が上昇するという報告もあります。さらに、自然流産に与える影響は男性の 40歳以上は女性の30歳以上に相当するという報告もあるのです。


精子の老化(質の低下)は加齢だけではなく、生活環境によるものも少なくありません。精巣は卵巣と同じように血管から栄養分が補給されています。しかし精巣動脈は直径1ミリほどのとても細いものなんです。ですからちょっとしたことで血流が悪くなりやすい、つまり精巣に影響が出やすいのです。


長時間座ったままのデスクワーク、PCなどから出ている電磁波、ストレスによる活性酸素などから血流が偏ったり、悪くなっている男性が増えている。このことから精巣に血液が滞り、結果精子の質が悪くなっている男性が多いと考えられます。これが原因で若い男性でも精子の数や運動率が下がっていることがあるのです。


ストレスの多い男性イメージ

この調節法で血液の偏りや滞りをなくし、体全体に血液を分布させ、卵巣・子宮や精巣の血流を良くして、機能回復はもちろん、漢方薬の効果を上げていきます。施術を受けた方のほとんどが「お腹が温かくなった」と驚くのは、下焦の血流の滞りが改善された証です。この治療法の導入をすることで、今まで卵が育たなかった40代女性でも効果がでるようになってきました。冷えの自覚があるなら、三焦のどこかに血液の偏りがあるのかもしれませんよ。


株式会社誠心堂薬局 代表取締役
西野 裕一