妊活中に必要なビタミン・食べ物・サプリメントについて教えてください。

「妊活中に必須のビタミンは
「葉酸」だけです。」

排卵日の5日前から1日おきを目安にタイミングをとりましょう


それ以外のビタミンやサプリメントは必須ではなく、個々の体質や病状によって摂取するようにしてください。むやみにビタミン剤やサプリメントを摂取することはお勧めしません。必ず専門家に相談してから必要なビタミンを摂るようにしましょう。



葉酸について

ほうれんそう

葉酸はビタミンB群のひとつです。ほうれん草から発見されたことから“葉酸”と名付けられました。その名が示す通り、緑の葉の野菜類に多く含まれています。


葉酸は妊活中に必須であることを先ほどお話ししましたが、葉酸はどのような働きをしているのかご存じですか?
① 造血のビタミン…ビタミンB12と一緒に赤血球を作ります
② 細胞の再生をする…DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質を作ります
③ 胎児の正常な発育をサポートします…胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減します
④ 動脈硬化の予防をしてくれる…代謝を促進します


胎児の発育と葉酸の関係について

胎児

妊娠中に葉酸の摂取が推奨される最大の理由には、 「胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減する」ということが挙げられます。


前述したように、葉酸はDNAの合成に関わる栄養素です。葉酸が不足してしまうと、DNAがうまく合成できずに細胞分裂が失敗するリスクも高くなります。特に妊娠初期は、赤ちゃんの脳や脊髄へと発達する神経管が作られる大切な時期です。万が一、神経管に異常をきたすと流産などの原因につながる可能性があります。 妊娠前・妊娠中はもちろん、出産後の授乳期間も積極的な摂取することをお勧めします。


妊活中に葉酸をとりすぎたら、どうなる?

サプリ

厚生労働省は、葉酸の目安摂取量を「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に示しています。


1)18歳以上の大人であれば、1日あたりの食事での摂取推奨量は240μg。
2)妊活中~妊娠初期の女性に対しては、食事に葉酸サプリなどを加えて追加で400μg/⽇の葉酸の摂取を推奨。

さらに、葉酸の1日摂取量の上限は1000μgとされています。
一般的な葉酸サプリメントは、1日の摂取量400~700μgが多いようです。
普段の食生活からの摂取量は240μgとされていますので、摂取すぎるということは、ほとんど心配ないでしょう。 水溶性のビタミンである葉酸は、必要以上に摂取した場合でも尿と一緒に排出されるため、過剰摂取を不安に思う必要はありません。



更新日:2023-12-02