五行人相学各論 | 土
五行顔タイプ「土タイプ」のあなたへ
~安定感と優しさに満ちた、大地のように包み込む存在~

●基本の特徴
土タイプの方は、全体的にふっくらとして厚みがあり、どっしりと落ち着いた印象を与えます。顔の輪郭は「国文字型」または「王文字型」と呼ばれ、四角くて安定感があるのが特徴です。肌の色味は黄色みを帯びており、体型はあまり高くなく、お腹やお尻に肉がつきやすく、どこか安心感を与える雰囲気を持っています。
●特に注目すべき五官の特徴
• 眉: 太くて濃く、安定感と包容力を感じさせる形
• 目: 丸く優しい印象。まぶたに厚みがある
• 鼻: 鼻筋が太く、鼻頭もふっくらと大きめ
• 口: 唇が厚く、柔らかく親しみのある雰囲気
• 耳: 大きくて厚く、丸みを帯びた丈夫な形
• 手: 掌は分厚く、指は円柱のように太くて短め。指先は丸く、手の甲のシワは深くて色が濃く、しっかりとした生命力を感じさせる。
●土タイプと関係の深いもの
• 対応する五臓: 脾・胃
• 季節: 長夏に強く、湿気の多い梅雨や夏の終わりに体調が出やすい
• 五行の相性: 火と相生(火が土を生む)、木と相剋(木が土を剋す)
●土タイプの性格傾向
• 思慮深く、誠実で人をよく支える「縁の下の力持ち」タイプ
• 包容力があり、周囲の人を安心させる存在
• 忍耐力があり、責任感も強い
• 反面、心配性で思い悩みやすく、気を遣いすぎて疲れてしまうことも
• 無意識に食べ過ぎやすく、感情を「食」で処理する傾向もあり
土タイプの養生ポイント

① 「脾・胃」をいたわり、湿を溜め込まない
土タイプは消化吸収と水分代謝を担う「脾・胃」が弱点。暴飲暴食や冷たいもの、脂っこい食事は控えましょう。
➡ オススメ食材
健脾利湿・温養系
• 山薬(やまいも)、赤小豆、棗(なつめ)、牛肉
• 玉ねぎ、白インゲン豆、銀杏、のり、白ぶどう
• 鶏肉、かぼちゃ、蓮の実、生姜(温かく調理したもの)
➡ 控えたいもの
• 冷たい飲み物・炭酸類
• スナック菓子、洋菓子などの甘味過多なもの
• 油っぽい料理、味の濃い外食中心の食事
② 思い悩みすぎない・感情をためこまない
「脾」は思考・思慮とも関係があり、考えすぎると脾を傷めます。
心配や不安を一人で抱え込まず、誰かに話す、書き出すなどの方法で解放を。
• 散歩やガーデニングなど「土に触れる」時間が心を安定させます
• 胃が重いと感じたら、白湯やお粥などで胃腸をリセットしましょう
• マッサージやお灸で「中脘(ちゅうかん)」のツボ(みぞおちとおへその間)を温めるのもおすすめ
③ 日常生活での対策
• 食事は「腹八分目」を意識して、ゆっくりよく噛む
• 入浴で体を温め、「湿」の代謝を促進
• 軽いウォーキングやストレッチで気血の巡りを良くする
• 日々の生活リズムを整え、夜更かしは控える
• 趣味や仲間との会話で、気持ちを循環させる習慣を
土タイプが注意すべき症状

• 胃もたれ、食欲不振、下痢や便秘などの消化器トラブル
• むくみ、だるさ、体の重さ(特に梅雨〜夏の終わり)
• 肌荒れ、吹き出物(特にあご周り)
• メンタル面での「気づかい疲れ」や「内向的な不安」
• 食後の眠気や集中力の低下(脾の働きが落ちたサイン)
まとめ
土タイプのあなたは、人を安心させ、包み込むようなやさしさを持った存在。周囲から頼られることも多いですが、まずは自分の心と胃腸をいたわることが大切です。
湿を溜めず、気の巡りをよくし、穏やかに日々を過ごすことが、より豊かで安定したあなたの魅力を引き出してくれます。
「ほどよく食べて、ほどよく休み、ほどよく笑う」
そんな暮らしが、土タイプの健やかさを育てます。
📅 公開日:
🔄 最終更新日: