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坐骨神経痛

坐骨神経痛について

坐骨神経は、臀部と下肢の筋肉の運動や、下肢の外側と足の知覚を支配する。坐骨神経痛はこの神経が障害されるときに起こる痛みで、しばしば神経が支配する領域の筋力低下や知覚の麻痺を伴う。 坐骨神経痛を起こす病気には、椎間板ヘルニアがあります。整形外科的には椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は同義語、つまり坐骨神経痛は椎間板ヘルニアの一症状であるといわれています。

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坐骨神経症の原因

上で示した、椎間板ヘルニアのほかに背骨の圧迫骨折も原因の1つでしょう。 背骨が圧迫骨折してしまうと、背中が丸まってしまいます。 まだ脊柱管をつくる椎骨がつぶれてしまい他の神経を圧迫して腰痛、坐骨神経症になってしまう場合があります。

坐骨神経痛の治療

基本的には保存的治療が行われます。 硬いマットレスを用いたベッドでの数週間の安静と、痛みと炎症を軽減するための薬剤だけで 回復することもあります。器質的な問題の場合は、外科手術が行われることがあります。 薬剤については、痛みの程度に応じて鎮痛剤が処方されることがあります。 神経根圧迫に伴うものについては、非ステロイド系抗炎症剤が処方されることもあります。

中医学的に見た坐骨神経痛

中医学では、筋、骨、関節の疼痛、腫脹、しびれを主症状とする病症を“痺証”と呼びます。 坐骨神経痛もこの“痺証”に分類されます。生体エネルギーが消耗している状態で、 風邪・寒邪・湿邪が体内に侵入して、四肢の経絡の気血運行を阻滞することで”痺証”となります。

風邪・寒邪・湿邪は、総括して外邪と呼ばれ、人体に外を及ぼす気候的変化のことを言います。 例えば、冬などのとても寒い日に腰が痛みだす、といったことは、中医学的には外邪が人体に 侵襲して発病したと考えられます。
このことから、多くの場合“痺証”は、季節の状態に左右されやすい傾向があると言えます。 つまり、基本的には、体質と季節を総合的に考えた養生も、治療に重要なエッセンスに なると考えられます。
それでは次に痺証の証タイプについて述べていきます。
痺証は風邪・寒邪・湿邪の強さや経過によって異なったタイプの症状が現れます。 これらのタイプには主に4つのタイプがあり、行痺、痛痺、着痺、熱痺と呼ばれます。

行痺

行痺は、3つの外邪の中で主に風邪が旺盛の場合にみられる痺証です。
風邪は、他の病邪と結合して人体に病を引き起すことが多い外邪で、特徴としては、 症状の移り変わりが早いという特徴を持っています。 具体的な症状としては、痛みの箇所が一定ではなく、寒さを感じる風にあたると症状が悪化したり、 脈浮または脈弦緩がみられる場合などは、行痺が疑われます。
治療には、風邪を抜きさる治療を主として、寒邪、湿邪に対しても治療ができる配穴が必要です。
また、体質的に影響を受けやすい状態の場合は、臓腑に対してもエネルギーの底上げが必要と考えます。
特に風邪の場合、肝の臓を健康にすることで、風邪に対する耐性を強くすることができます。

痛痺

痛痺は、3つの外邪の中で主に寒邪が旺盛の場合にみられる痺証です。
寒邪は、体を冷やし、免疫力を低下させる作用をもった外邪です。
具体的な症状としては、疼痛部位が固定であり、冷えにより症状は悪化し、逆に温めることで症状は 緩和します。また、疼痛部に触ってみても熱感はありません。
この痛痺は、気温が急激に低くなる場合に発症しやすい傾向があります。秋から冬にかけて、急に気温が下がる日や、夏でもクーラーに長時間あたっている場合は危険信号となります。
治療には、温熱療法や、体質的に寒さに対する耐性を強くする配穴が必要となります。

着痺

着痺は3つの外邪の中で主に湿邪が旺盛の場合に見られる痺証です。
湿邪は、体を重だるく感じさせたり、代謝を妨げる作用を持った外邪です。 具体的な症状としては、関節局部の重だるさ、痛みの部位は固定であり、雨天の場合に症状が 増悪することがあり、このような場合は着痺が疑われます。梅雨時期などは要注意となります。
治療には、湿邪を除去する配穴が必要です。また、湿邪は脾の臓を侵襲しやすい外邪です。 逆に言えば、脾の臓を健康にすることにより、臓腑生理の面から湿邪の除去を手助けすることも可能となります。

熱痺

熱痺は、風邪、寒邪、湿邪の外邪が従陽によって化熱することで現れる証です。
従陽とは、従化という病理的な変化のタイプのひとつであり、寒がりや暑がり、水分代謝に異常がある場合、元気の出ない場合などの体質の上に、外邪が慢性化することで、風邪、寒邪、湿邪が化熱してしまうことを意味します。
そのため、この証タイプでは、関節部の発赤・腫脹・疼痛、灼熱感がみられ、冷やすことで症状が軽減するといった傾向がみられます。また、口渇や煩悶、脈は数脈といった症状を伴うこともあります。
この証タイプの場合、清熱、つまりは体内にこもった熱を分散させる配穴を主として、熱に至った原因となる体質改善の配穴も必要となります。
つまり、中医学的な考えでは、 本質的なお手当が大切であり、単に筋肉をほぐす、あるいは牽引などで腰椎を引っぱるといった一時的な手当てだけではなく、気候の変化による体への負担にも注意をはらい、手当てをしていくのが中医学的治療であるのです。

坐骨神経痛に用いる漢方薬

基本的には保存的治療が行われます。 硬いマットレスを用いたベッドでの数週間の安静と、痛みと炎症を軽減するための薬剤だけで回復することもあります。器質的な問題の場合は、外科手術が行われることがあります。 薬剤については、痛みの程度に応じて鎮痛剤が処方されることがあります。 神経根圧迫に伴うものについては、非ステロイド系抗炎症剤が処方されることもあります。

坐骨神経痛に用いる漢方薬
弁証 主 証 治法 代表処方
湿熱阻絡 臀部や下肢の後面に焼けるような、持続性あるいは発作性の痛み、あるいは熱感やしびれを伴う脹痛、しばしば発熱、心煩、口渇などの症状を伴う。舌質は紅、舌苔は黄膩。 清熱利湿
通絡止痛
竜胆瀉肝湯
寒湿阻絡 腰や下肢の持続性鈍痛、痛みは臀部から下肢の後面放散する。寒くなると増強し、温めると軽減する。寒い日や雨の日に痛みが誘発される。しばしば寒がりや四肢の冷えなどを伴う。舌質は淡、舌苔は薄白 散寒除湿
温経通絡
五積散合
桂枝加苓朮附湯
血瘀阻絡 腰部から臀部や下肢の後側まで刺すように痛む。あるいは切れるような痛みがあり、圧痛もひどい。下肢のしびれ、夜間になると痛みがひどくて目が覚める。痛みが長引き治りにくい。舌質は紫暗あるいは瘀点、瘀斑、舌苔は薄白。 活血化瘀
通絡止痛
疎経活血湯
冠脉通塞丸
肝腎虚損 腰や下肢後面の傷み、しびれ、疲労によって痛みが誘発され、下肢のこわばり、腰や下肢の無力感、全身の疲労倦怠感などを伴う。舌質は淡紅、舌苔は少ない 益肝腎
補気血
舒筋通絡
杞菊地黄丸
合四物湯
腎陽虚 腰や下肢後面の持続性の痛み、しびれ、腰や下肢の脱力感、四肢の冷え、寒がりなどを伴う。舌質は淡、舌苔は薄白。 温陽補腎
通絡
牛車腎気丸