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腰 痛

腰痛について

腰は重い上半身を一手に支える、まさに「要」の部分であり、それだけにトラブルが起きやすいと言えます。「人類が二本足で立つようになって以来の宿命的な悩み」と表現することもあるほどです。 腰痛のうち何らかの検査をしても原因が分からないものを、「腰痛症」と呼んでいます。 長年、重いものを持ったり、腰を曲げたりする仕事などで腰に負担をかけてきた人、運動不足の人、年配の人などによく見られます。腰痛症の場合は、安静にしたり、お風呂や温熱の湿布などで体を温めたりすると、症状が和らぐのが特徴です。 一方、腰痛は椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などの骨の病気、腎臓や子宮の病気で起こることがあります。いつまでも痛みが和らがない場合、病院で診てもらうことをおすすめします。

腰痛の原因

腰痛が起こる原因としては、 「姿勢の悪さ」 「激しい運動や労働」 「老化によるもの」 「内臓の病気」 「精神的ストレス」 「事故」 など、様々な原因が上げられます。 そのほか、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・脊椎分離症・骨粗しょう症・骨軟化症・骨髄腫・座骨神経痛・急性腎盂炎・卵管炎・子宮筋腫・子宮がん・腹部大動脈瘤(りゅう)・心身症・うつ病などもあります。

腰痛の予防

koshi-itami一度ぎっくり腰になると、繰り返すなど、くせになる場合もありますので、日常生活では下記の点に注意して生活してみて下さい

  • 姿勢に注意する
  • 急な動作を避ける
  • 疲れを溜めない
  • 適度な運動をする
  • 肥満に注意する
  • 寒さ対策に気をつける

また、腰痛予防と言うと、「腰痛体操」がよく知られています。いろいろな方法がありますが、独自の判断で行うと腰痛がかえってひどくなる場合があるので、整形外科の医師や理学療法士などにその方法を教わるとよいでしょう。

中医学的に見た腰痛

漢方では腰のトラブルは、「腎」の働きの低下(「腎虚(じんきょ)」)や、「血(けつ)」や「水(すい)」の滞り、冷えなどと関係していると考えられています。腎は腎臓のことだけではなく、泌尿器や生殖器の機能なども含めた働きを指します。また血は血液とその働き、水は体液など血液以外の水分を示しています。 そしてこの腎や血、水に問題があると腰痛が起きる事があるため、腎や血、水の状態をよくする漢方薬を用いて、症状を改善していきます。

腰痛によく用いられる漢方薬
腎虚を改善 八味地黄丸・牛車腎気丸・桂枝加朮附湯・六味丸など
お血を改善 桃核承気湯・桂枝茯苓丸・当帰芍薬散・五積散など
冷えを改善 当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
水の滞りを改善 越婢加朮湯・防已黄耆湯・桂枝加朮附湯など

年配の方は、夜中の頻尿、排尿困難、冷え、下肢の痛みなどを伴うことから、腎虚が原因で腰痛が起きると考えられ、腎虚を改善する八味地黄丸牛車腎気丸などが用いられることが多いようです。
一方、女性に多いのは「お血」による腰痛。冷えや生理に伴うトラブル(痛みや不快症状、不順など)を併せ持っている場合がよく見られます。そのためお血をとる桃核承気湯等を用いて治療を進めていきます。 さらに、ぎっくり腰などの急性の腰痛には、筋肉の緊張をとるとされる芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)でよい効果が得られることがあります。
漢方では、独特の「四診」と呼ばれる方法がとられます。一見、腰痛とはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、舌を診たりすることがありますが、これも原因を探るために必要なものです。
また、慢性的な病気の改善や体質改善を目的にする場合は、長期にわたる服用が必要となります。忘れずに根気よく飲み続けることが、症状改善の最大の鍵となります。もちろん、腰痛対策も併せて行っていきましょう。